院長のブログ

地中海食・加工食品と炎症性腸疾患

2026.04.05

外来診察時に潰瘍性大腸炎やクローン病の方から食事についての質問を受けることがしばしばあります.私自身も腸管内栄養素の勉強(研究)をさせて頂いておりましたので当然興味があります.そして本邦では潰瘍性大腸炎・クローン病の患者様の数が増え続けています.ですので予防のためにも食事のお話は重要だと思っています.しかし日本ではあんまりそういうお話は多くないような気がします.何でなんでしょうかね.寂しいなと思っています.

食事はやっぱり地中海食(地中海食とは,フルーツ,野菜,豆類,魚,オリーブオイルに代表される食事だそうです.日本食じゃない・・・T_T)が注目されています.最近の報告ではクローン病の患者様は潰瘍性大腸炎の方に比べて地中海食の遵守度が明らかに低いそうです.そして遵守度が低いほど炎症の活動性が高く,食べ物の内容別の検討では野菜とフルーツの摂取が少ないほど活動性が高かったそうです.潰瘍性大腸炎については地中海食との関連は低いものの,食事の内容ではナッツ類とwhite meat (鶏肉や魚)の摂取の多い方で炎症の活動性が低かったそうです(Dig Liver Dis 2026, Feb 28).ちなみにイタリアからの報告です.そりゃ,地中海食押し!ですよねえ.加工食品との関連はこの研究では潰瘍性大腸炎とクローン病の炎症の活動性との関連は明らかではなかったそうですが,加工食品の摂取が多い人は腹囲が増加(つまり肥満)して善玉コレステロール(HDL)が低くなっていたそうです.安心しておいしく食べたいですよね!

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