院長のブログ
進化し続けるテクノロジー AI搭載内視鏡診断支援機能
今回COVID-19で使用されるワクチンはこれまでとは全く異なるものになります.
今までは私も動物を使用した実験で経験したり,研究論文で読んだりしたことがあるだけでした.まさかこんな形でヒトに使用されるようになると考えもしませんでした.COVID-19 pandemicが,いい意味で殻を破ったと私は感じています.もちろん,接種いたします.
さて,つい最近まで自然の光(白色光)で観察するのが当たり前であった,上部・下部消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)ですが,今では光の波長を自在に変えてポリープや炎症をより明確に描出して観察することが半ば,当たり前になっています(富士フィルム社製のLASEREOシステムと言います).
クリニックの診察室でも患者様から「私の大腸って,こんな色しているんですか?」としばしば聞かれますが,私はニッコリ笑って,「いいえ,違います.自然の色ではありませんよ.」と答えています.
そしてこのLASEREOシステムが大腸ポリープの描出能を上げることについては,クリニックからも情報発信を行ってきました(Tanaka Y, Inoue T et al, Oncol Lett. 2019; 18: 5555-5560).
さらにテクノロジーは進化して,この春から,当院ではやはり富士フィルム社製のCADEYEシステムも導入することといたしました.
これは・・・そうです.以前から期待していたAIによる大腸ポリープなどの病変のリアルタイム検出・鑑別内視鏡診断支援機能.になります.
車の運転支援技術を連想してしまいますよね.
そのうち,私も要らんようになったりして・・・汗