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院長のブログ

硫酸還元菌と腸の炎症

硫酸還元菌(sulfate-reducing bacteria)というのは我々の大腸の中で,あれです,くさーい(腐った卵のような,良く言うと温泉のような)硫化水素(hydrogen sulfide: H2S)を産生する悪いばい菌ちゃんたちの総称を指します.

この悪いばい菌ちゃんたちは加工肉や清涼飲料水などで増えるのですが,野菜・フルーツ・豆類とビール!!で減ることも知られています(Gastroenterology 2020; 158: 1313-1325).

野菜やフルーツに含まれる水溶性の食物繊維は善玉菌による発酵を受けて腸内で短鎖脂肪酸(酪酸など)が産生され,これが健康な腸の細胞のエネルギー源となり,腸の炎症を正常な状態に制御してくれます.

一方で,硫酸還元菌により産生された硫化水素は腸の細胞のバリアーとなっている粘液(glycoprotein)の鎖(ジスルフィド結合といいます)を切断し,結果として腸の粘膜で炎症を起きやすい状態にするんですね(Clinical Gastroenterology and Hepatology 2019; 17: 243-255).

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いつもこのことを思い出しながらビールを飲む言い訳にしております.

 

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