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院長のブログ

日本食スコア

本ブログ内ではこれまでしばしば潰瘍性大腸炎やクローン病,大腸ポリープ,大腸癌について話題を提供してまいりました.

これらの疾患は近年,本邦において増加し続けているのですが,それには間違いなく私たちのライフスタイルがいわゆる欧米化していることと関係がありそうです.

例えば地中海食は腸内細菌の多様性や腸内の短鎖脂肪酸の増加,腸内の炎症の抑制,心血管系の病気の減少や肥満の減少と関係し,西洋食は逆の作用があるということがわかっています(Clin Gastroenterol Hepatol. 2019; 17: 231-242).しかし日本食については世間では注目されているにもかかわらず,これまで科学的なエビデンスは乏しいものとなっています.

でも,日本食ってなんでしょうか?

2019年に本邦から報告された論文(Nutrients2019, 11, 2741)では「伝統的な日本食」として米食,味噌,大豆製品,野菜,果物,魚,漬物,海藻,キノコ類,緑茶の10種類と,肉類の摂取が少ないこと,和菓子!!の合わせて12項目が挙げられています.

これらの12項目を「日本食スコア(Empirical Japanese Diet Score: eJDS)とし,若い方・運動不足の方・アルコール摂取の多い方で特に低く,日本食スコアの高い方は調査した方たちのわずか11.1%に過ぎなかったと報告しています.

ちなみに和菓子が入っているのはあずきの入っているお菓子が多いからだそうです(あずきは植物性のタンパク質と繊維,ポリフェノールが多く,脂肪が少ないことで注目されています).当院でもeJDSに注目して診療にあたってみたいと思います.

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私が非常勤で勤務する病院の近くにあるお店のランチです.どうですか??eJDS高くないですか?お気に入りのお店です.

 

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