院長のブログ
お魚くわえた
ヒトは大腸がんに罹患し,特に本邦では罹患者数が多く問題になっています.
ネコはどうなんでしょうかね?私は知りません.ちなみにマウス・ラットは大腸がんは稀です.このためマウス・ラットを用いた小腸・大腸がんの実験では発癌剤などを用いるか,遺伝子改変のモデルを用いて行います.
以前よりブログではサバなどに多く含まれる多価不飽和脂肪酸に大腸がんの抑制効果があることを伝えてきました(すいません.もしかしたらこのブログでは初出かも・・・あと,これには反対する報告もあるのでまだまだ議論の余地があるのかもしれませんが).
Clinical Journal of Gastroenterology and Hepatologyという有名な雑誌があるのですが,その雑誌の2020年3月号に面白い研究報告がされています.
それによりますと,やはり魚の摂取は明らかに大腸がん(結腸がん)のリスクを減少させるらしいのですが,面白かったのは,魚は何を食べてもいいらしいです.
Fatty fish (サバ,サケ,イワシなど)だけではなくてLean fish (タラ,マグロ,カレイなど)の摂取でも同じようにリスクを減少させるとのことでした.サバが嫌いの方には朗報ですね!
ちなみに(最近はなにかと頼りにならないとうわさの)WHOは週に1-2回の魚の摂取を勧めています(大腸がんのリスクが7%減少).
ネコに大腸がんが少ないとしたら,魚の影響??
(参考文献:Clinical Gastroenterology and Hepatology 2020;18:654–666)
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外出自粛期間中であり,写真ありません.早くもとに戻ってほしいですね.