日々大腸カメラ(大腸内視鏡検査)に従事しておりますと,残念ながら進行大腸癌に遭遇することが少なくありません.
大腸癌は定期的に内視鏡検査を受けて,大腸ポリープを切除することにより予防することがほぼ,確実にできるといっても言い過ぎではありません.
内視鏡検査の有用性を身に染みて感じている私としては(検査で進行大腸癌に遭遇するということは)実に無念さを感じる一瞬です.
これまでブログで何回も触れてきましたが,食生活の変化(とくに加工肉や脂肪の摂取量増加,野菜・果物の摂取量低下,アルコールや運動不足,その結果として起こる肥満など)により本邦では大腸癌が増えています.
また,食生活の変化が若年者層に与える影響はさらに大きく,大腸癌の弱年齢化も米国では認められています.このため40歳代後半からの大腸癌スクリーニング検査が強く勧められています(U.S. Preventive Service ホームページより).
受診された方には私は必ず,検査は必要か,まだ急ぐ必要はないか,つぎは何年度に検査を受けるべきか,個々のケースに応じて説明しています.皆様ぜひよくご理解して頂き,大腸癌を確実に予防いたしましょう!
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先日は私の誕生日で,今年もスタッフの方々から頂き物をしてしまいました.本当に恐縮なのですが,せっかくなので楽しみたいと思っております.アルコールは大腸癌の明らかな危険因子なのですが・・・定期的に大腸カメラも胃カメラも受けているし,まっいいかあ~クリニックでは患者様に厳しく説明しているのに,自分には甘くなっております.診察室でも,私は自分に甘くって・・・飲んでます・・・と開き直っておりますが,何卒お許し下さい.