若い方の大腸がんが増えていることは以前からこのブログでも時々触れていると思います。
米国では以前から盛んにこの問題について学術学会が啓発に努めており、雑誌などで最新の情報を得ることができます。
今年のGastroenterology 1月号によりますと、若い方(50歳未満)の大腸がんについては、
- とくに1970年以降に生まれた方で今後大腸がんの発生頻度が明らかに上昇すること。
- 家族歴を有さない方の発生が多くを占めること。
- おそらく食生活や環境要因、ライフスタイルの変化が影響していること。
などが示されています。
その中で興味深かったことは、小児期・青年期の肥満も若い(50歳未満)の大腸がんのリスク因子になるということです。
この他にも生活習慣に関わるいくつもの因子が説明されていますが、ドキッとするものが多かったです(例えば、お酒、加工肉、糖尿病、炎症性腸疾患、抗生剤の使用、たばこなど) (Gastroenterology 2020; 158)。
皆様、注意しましょう。
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食欲きわめて旺盛のため,娘が自分で料理しています.
小児期の肥満にならなければいいけど・・・