当院では上部・下部内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を多くの方がお受けになっておられますし,現在,当院での検査施行を希望もしくは考えておられる方もまた多いと思います.
ホームページでは当院の内視鏡検査の実際について説明してはおりますが,施行医が何を考えているか?を知ることでより安心安全に検査を受けることができるかと考えています.逆流性食道炎で内服加療を行い,胃カメラも大腸カメラも定期的に受けている施行医(私)の考えを以下に示しますのでご参考にして頂ければと思います.
- 安全に内視鏡検査を施行する:どんなに注意しても内視鏡検査から偶発症(出血や気分不良などなど)がなくなることはありません.このため,何よりも安全に検査することを優先しています.安全に検査することができないと判断した場合は,検査前の診察時に十分説明の上,検査をお断りすることもあります.何卒ご理解頂きたく存じます.
- ラクに検査を施行する:胃がんの早期発見,大腸がんの予防のためには内視鏡検査は欠かせません.また生涯で1度でいい,なんてこともありません.このため気楽に次も検査を受けて頂くためにも,患者様がラクに検査を終えることができるように職員一同心がけています.
- 質の高い内視鏡検査を施行する:胃がん・大腸がんの早期発見や質の高い内視鏡診断を行うために,当院の内視鏡検査は高品質な検査機器を用いて行い(例えば大腸カメラはAIも用いています),私自身の医学知識も常に最新のものにブラッシュアップするように努力を行っています.
- 患者様にわかりやすい説明を行う:せっかく行う内視鏡検査ですので,特に大腸カメラにおいては検査前の前処置薬や食事の説明,検査後には内視鏡写真を実際にお示しして診断とその後の対応について患者様にご理解いただきやすいような説明を行いたいと思っております.難しい,十分な説明がない,と思った時にはぜひ診察室でそのことを私に伝えてください.もう一度説明したいと思います.
- その他:内視鏡検査を行っても症状の原因が説明できないことや内視鏡診断に基づいて治療を行っているのに経過が思わしくないことは実臨床の場では少なくありません.そういった場合は内視鏡検査の結果にとらわれずに診療を行いたいと思っています.診療への患者様ご自身の積極的な参加がとても重要です.一緒に診療の質を高めればと思っています.